住宅ローンを滞納すると、遅くとも、次回の返済日前までには、滞納を解消してください、等といった趣旨の手紙がローンを組んでる金融会社から送られてくることが通常です。
この手紙は督促状といった内容のものではなく、お願いというレベルのもので、つまり単なる事務連絡といえます。
よって、住宅ローンを1回滞納しても、次回の返済日までに返済すれば何も問題ないです。
1回くらいであれば、単純ミスで引き落とし日に口座にお金を入れておくのを忘れてしまうこと等があるからです。
しかし、滞納が2回分もたまってしまったり、近いうちに返済が困難になりそうな場合は、まずは住宅ローンの返済条件を変更してもらえないか金融機関と相談すべきです。
場合によっては、毎月の返済額、返済期間、金利の変更に応じてくれる金融機関は多いものです。
家など売却せず、返済条件の変更だけで楽になれば、費用面からも最適だと思います。
一旦、ローンを組むと、その契約内容にずっと拘束されると思っている方が未だにいらっしゃいますが、その後に、契約条件を見直すこともできるわけですから、返済が滞って家を手放すことになる前に、まずは、金融機関と相談すべきです。
もし、住宅ローンの返済条件見直しだけでは、どうにもなりそうにないようであれば、個人再生や任意売却を検討することになります。
特に、住宅ローン以外にもサラ金や信販会社から借入れがあるような場合で、これらの借金を減らせることができたら、再び、住宅ローンを今までどおり返済できそうであれば個人再生が最適です。
なお、個人再生では、住宅ローンの返済条件を見直したり、それ以外の借金については元本を大幅にカットすることができます。
よって、どうしても自宅を手放したくない場合には、非常に役に立つ借金整理法の一つです。
これに対して、自宅を手放しても良いのであれば、たとえ、個人再生ができなくても任意売却をすることで、住宅ローンを完済できることもあるかもしれません。
いずれにせよ、住宅ローンを滞納しそうな状態であれば、まずは金融機関に相談してみたり、お近くの司法書士等に専門家にどういった手続きが取れるのかを聞いてみるのが良いかと思われます。