新生銀行グループ、JCB、ゼロファースト、丸和商事の過払い対応

新生カードという会社があります。

新生フィナンシャル(レイク)の子会社なのですが、もともとはGEカード、GCカードという名称です。

ここはすでに新規貸出しを停止し、カードの利用もすべて停止しています。

カード利用はETCも含めてすべて停止してしまいましたが、会社名からもわかるとおり、新生グループなので、裁判をすれば今のところ全額回収が可能な会社です。

しかし、最近、提訴した案件で初めて移送の申し立てをされました。

移送の申し立て自体は、某大手サラ金業者がよくやってくるので珍しいことではありませんが、新生カードがしてきたのは初です。

内容としては、依頼者の住所地の裁判所に提訴したところ、同社の本社がある大阪の裁判所に移送せよ、といったものです。

この申し立て自体は認められるわけもないので、その目的は時間稼ぎにあるのですが、そんなに予算が厳しいのでしょうか。

確かに、同じ新生グループの新生フィナンシャル(レイク)やシンキも、最近は軒並み過払いの対応が悪化しています。

レイクは、今のところなんとか和解で終了していますが、シンキでは和解にならず、控訴審判決までいくケースが出てきました。

そういった事情を考えると、新生カードもこれまで以上に抵抗してくることが予想されます。

レイクは訴訟をしないと過払い金満額を返さないため、当事務所ではいつも訴訟。

ただ、訴訟になれば素直に返還に応じます。

レイク 「Aさんの件ですが、訴外和解でお願いします」

私 「いいですよ。返還日はいつですか」

レイク 「○月○日です」

私 「それでは、返還日までの利息込みで113万円であれば和解しますけど」

レイク 「わかりました。その金額で結構です」

私 「ありがとうございます」

だいたい、いつもこんな感じです。

大手だとアコム、プロミス、CFJは訴訟をしても返還日までの利息を付けることに難色を示しますが、レイク、武富士、アイフルは比較的すぐに応じます。

もとはと言えば、過払いになっていることを分かっていながらすぐに返還しない相手側が悪いのですから、過払い金に5%の利息を付けて返すのは当然なのです。

ですから、アコム、プロミス、CFJも今の態度を改めて欲しいものですが、レイクも全体的には対応が悪くなっているのは間違いなく、最近では裁判をしても2回目の期日までに和解できないケースも出てきました。

以前は、提訴すれば早々に和解の電話がかかってきたのにです。

ところが、最近、以前のように1回目の期日前に、返金日までの過払い利息込の満額で和解になったケースがありました。

このケースでは、特にこちらから催促したわけではありませんが、すんなりと和解になりました。

どうせなら、すべてこの担当者の方にお願いしたいところですが、レイクは案件ごとに担当者が異なります。

つまり、担当者が異なれば、過払い金の対応も多少異なるわけです。

この辺は裁判官が異なれば、過払い訴訟の対応が変わるのと同じです。

こればかりは、こちらとしてもどうしようもできないので、良い裁判官、良い担当者に当たるのを願うばかりです。

なお、東京簡裁に提訴した事件では、レイクの本社が東京ということもあり、昨年からは2回目の裁判期日に社員が出廷してように。

それでも、東京簡裁以外の事件では、わざわざ社員が出廷してくることはありませんでした。

そのため、これまでは2回目の期日までには、返金日までの利息を含めた金額で話がまとまっていました。

しかし、今年に入り、当事務所がある千葉簡裁の事件でも2回目の期日に、初めて社員が出廷してきました。

社員が来たといっても、執拗に食い下がってくるというわけでもなく、ほぼこちらの請求どおりの金額で和解が成立し、返金も和解後約1ヶ月とアコムやプロミスに比べればまだまだ早いです。

わざわざ交通費と人件費をかけて、千葉に来るメリットがあったのかどうかは甚だ疑問です。

今年はこの傾向が続くのかどうか、今のところはまだわかりませんが、今後の動向が気になります。

もう一つ、新生フィナンシャル(レイク)との過払い訴訟の話です。

レイクはサラ金の中では、最も対応が良い会社です。

しかし、今回の場合は、途中で3年超の分断期間があるケースでした。

もし、分断が認められてしまうと、第1取引が時効にかかるので、一連か分断かでかなり金額が変わるケースです。

ところが、レイクから取引履歴をみると、確かに約3年の空白期間があるのですが、第2取引開始の際に新たに基本契約を締結していないことがわかりました。

そうであれば、同じ基本契約となりますので、いくら3年の空白期間があっても、一連計算できるケースに該当します。

案の定、最初の電話ではレイクは分断を主張してきました。

しかし、第2取引開始の際に新たな基本契約を締結してない点を指摘すると、意外にあっさりと一連計算を認め、いつもどおりに返還日までの利息込みで和解となりました。

今回のように、単に取引の間に空白期間があっても、同一の基本契約であれば一連計算となりますので、個人で過払い請求されている方はご注意下さい。

次はお客様からのご紹介事案。

現在、任意整理中のAさんから友人のBさんを紹介されました。

Bさんも借金で困っているようで、どうにかならないかとの相談。

私 「借入先はどこでしょうか?」

Bさん 「レイク1社だけです」

私 「負債はどのくらいですか?」

Bさん 「200万円です」

私 「無担保での借り入れですか?」

Bさん 「いえ、自宅が担保に入っています」

私 「返済は遅れていますか」

Bさん 「はい、すでに2~3ヶ月ほど・・・」

私 「そうですか。ところで、GE以外で昔借入れをされていたことは?」

Bさん 「ええ、あります。武富士、アコム、プロミス、CFJの4社から5年以上は借りていて2~3年前に完済しました」

私 「そうですか。それであれば4社からある程度の過払い金を回収できると思いますので、その過払い金でGEの借金もある程度は返せるかもしれませんよ」

Bさん 「それは助かります!でも、そちらへの報酬が・・・」

私 「大丈夫です。おそらく過払い金ですべて賄えると思いますので、Bさんからはお支払いして頂くことはないと思いますよ」

Bさん 「何から何まですいません」

私 「では、早速手続きに入りましょう」

Bさんの場合、GEは家が担保に入っているので、いつものような将来利息カットでの和解はできないかもしれません。

ただし、担保が付いているような場合でも現状の支払額よりも大幅に減額した分割返済に応じてくれる場合も多く、実際には担保が実行されることはほとんどありません。

幸いBさんには安定収入があり、過払い金も回収できそうなので、それをGEの返済原資に充てることが出来ればなんとかなりそうです。

ここ最近、シンキと和解できません。

とはいえ、提訴すれば、最終取引日までの利息込程度であれば和解することは可能です。

よって、完済していない段階で過払い請求をすれば、和解になります。

しかし、完済してから数年を経過していると、完済してからの過払い利息が結構な金額になることも。

そういった場合は、和解にならずに判決になってしまうわけです。

今のところ、判決になれば、どこかの業者のような無意味な控訴はせずに素直に支払ってくれます。

また、シンキは過払い利息(実務上は「悪意の受益者」といいます)については、一応否認はします。

しかし、本格的に争ってくることはないので、裁判自体はおおむね2回で結審し、判決という流れです。

本気で争う気がないなら、返金日までの利息を付けて和解に応じてくれてもよさそうですが、そこまではしてくれないのが現状です。

今後も、数年前に完済しているケースでは、和解ではなく判決が基本になりそうです。

シンキで和解に至らず、その後は裁判所から判決が届くことになっていた事件です。

判決が届く前にも、シンキから減額のお願いの電話がありました。

しかし、近いうちに判決書が届くことを理由に一切拒否。

判決到着後はすぐに担当者から電話があり、判決通りの支払いをするので請求書を送ってくれとのこと。

なお、返金は約1ヶ月後。

シンキはレイク(新生フィナンシャル)と同じ新生銀行グループなので、以前よりは対応が悪化していますが、安易に減額して和解するのであれば判決を取った方がよさそうです。

最近は、判決を取っても意味もなく控訴してくる業者が増えましたが、シンキは今のところそこまではしてこないようです。

もう1件別件でのシンキとの過払い訴訟。

こちらは、訴外で交渉を続けていましたが、結局金額が折り合いませんでした。

その間も裁判は進み、2回目の期日へ。

しかし、同社担当者は出廷せず。

裁判官 「シンキの和解提案は過払い金の元金ですか?」

私 「はい」

裁判官 「まあ、金額もそれほど離れていないから、もう1回期日を入れましょうか」

私 「でも、シンキの準備書面に、和解不調の場合は弁論の続行は望まない、と書いてあります」

裁判官 「そうでしたか!?じゃあ、これで終結とします」

通常は、少しでも過払い金の返還時期を遅らせようと、無駄に期日を延ばしてくる業者がほとんどです。

にもかかわらず、シンキは和解が無理なら判決をというスタンスです。

判決になれば、すぐに請求どおりの金額を支払う必要があります。

和解では決裁が下りない金額でも、判決なら支払うしかないからということでしょうか。

いずれにせよ、この一文のおかげで無駄な期日を重ねずに済みました。

ジェーシービーは、カード会社の中でも最大手の一つです。

こういった会社ではそもそも過払いにはならないと思っている方もいると思います。

確かに、ジェーシービーでの過払い件数はそれほどありません。

しかし、ジェーシービーも結構な金利でキャッシングをしていた時代があります。

そういった場合は、ジェーシービーであっても過払い金請求の対象になります。

ただ、同じキャッシングであっても、もともと法定金利内のものもあるので、昔のキャッシングであるからといって、必ずしも高金利であるわけではありません。

ちなみに、現在、10数万円の過払い金が発生している案件がありますが、任意の交渉では7割程度の金額でしか応じません。

そのため、金額は小さいですがやむなく提訴する予定です。

おそらく、提訴すれば返金日までの過払い利息込みの金額で和解に応じると思いますが、結果が出たら報告したいと思います。

エポスカード(旧丸井)の子会社でゼロファーストという会社があります。

エポスカードもゼロファーストも1年くらい前までは裁判をしないと返金日までの過払い利息込で和解できなくなったので、ほぼ例外なく裁判をしていました。

しかし、昨年頃から返金日までの過払い利息込みの金額で和解するから裁判はしないでほしいと連絡が入り、それ以降はFAXと電話による交渉で和解できるようになりました。

今でもこの対応に変わりはないのですが、先日、ゼロファースト分でいつもより高めの金額の過払い金が発生している案件がありました。

一抹の不安を覚えながらも、いつもどおりFAXし、ゼロファーストからの回答を待っていると・・・

数日後、担当者から連絡が。

「今回は過払い金額が大きいので過払い利息を除いた過払い元金でお願いしたい」とのこと。

もちろん、過払い元金だけでは和解できませんので、丁重に拒否。

もし、過払い利息込で和解できなければ、久々に裁判かなと思っていたのですが、後日、連絡が入り、過払い利息込で和解することに。

今のところ、ゼロファーストとエポスカードは、裁判しないで過払い金を満額回収できる数少ない業者です。

丸和商事と過払いの裁判の件。

丸和は初回の期日は欠席し、擬制陳述を希望する答弁書だけ出してきました。

裁判官 「被告とは何か話は進んでいますか?」

私 「一度、話をしましたが過払い元金の3割程度と言われました。今回は特に争点もないと思いますので、できればすぐに判決を出してもらえるとありがたいです」

裁判官 「そうですか、ところで先生は千葉から来たのですか。では、被告から答弁書は出ていますが、今回で結審することにします」

私 「ありがとうございます」

正直、1回で結審するとは意外でした。

なぜなら、通常は被告から答弁書が提出されると、被告は期日に出廷しなくても答弁書を陳述したものとして扱われるので、ほとんどの場合は1回では終わらず、次回期日が指定されるからです。

ただし、今回の丸和の答弁書では、訴状に記載された請求の原因に対し、「追って認否する」とだけ記載がありました。

そして、当方の請求が全面的に認められた判決書の理由部分には

「被告は、本件口頭弁論期日に出頭せず、陳述とみなされた答弁書によっても原告の主張する請求原因事実を争わないからこれを認めたものとみなされる」

と書かれていました。

スピード判決を出してくれた裁判官に感謝です。

なぜなら、今回の裁判は依頼者である原告が遠方の方だったので、提訴した裁判所が丸和の本社を管轄する掛川簡裁だったからです。

当事務所は千葉なので、静岡の掛川まで行くのに新幹線に乗っても片道3時間はかかります。

これが、もう一度、行かなければいけないとなっていたら・・・本当に感謝感謝です。

判決が出た後、丸和から電話がありました。

ちなみに請求額は91万2000円です。

丸和 「○○さんの件ですが、お支払いはさせて頂きますがなんとか減額して頂けませんでしょうか?」

私 「減額するつもりはありませんよ。判決も確定していますから」

丸和 「そうですか・・・では、支払時期なのですが今からですと予算の都合上、お支払いが4月になってしまうのですが」

私 「4月!来年の4月ですか?」

丸和 「申し訳ありません、すでに4月までの予算が埋まっておりまして・・・」

私 「そんな内容で応じられるわけがないでしょう」

   「どんなに待っても9月末です」

   「それがダメなら強制執行することになります」

丸和 「・・・わかりました。では、すぐに支払えるかどうか上司に聞いてみます」

結局、9月5日までに一括で支払うとの連絡が来ました。

そして、本日、無事全額が振り込まれました。

それにしても、最初の4月というのは何だったのでしょうか。

ただ、中小の貸金業者は資金的にかなり苦しいのは現実でしょう。

丸和商事もそろそろ本当に危ないかもしれません。

こういう会社の過払い金は早め早めの回収が肝心です。

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