アイフルに対する過払い金請求

ケース①

とある裁判所で、自分の順番を待っている時の話です。

おそらく原告は弁護士で、被告はアイフルでした。

裁判官 「今後の進行についてご意見は?」

弁護士 「判決をお願いします」

アイフル 「和解の話をしたいのですが・・・」

裁判官 「被告が和解と言っていますがどうしますか?」

弁護士 「和解はしません」

アイフル 「うちも厳しいのでなんとか和解を・・・」

弁護士 「こちらは粛々と判決をもらうだけです」

アイフル 「そこをなんとか・・・このままではうちも武富士のようになりかねません」

弁護士 「つぶれるならつぶれるで構いませんよ。そうなったらそうなったで依頼者に説明するだけですから」

アイフル 「・・・・・」

裁判官 「では、終結します」

たしかに、アイフルが武富士のようになったらなったで仕方ありませんが、なかなかの直球です(笑)

次に、呼ばれた私も、裁判官から同じように、今後の進行について希望を聞かれたので、

「判決を」

と答えましたが、さきほどの弁護士の一撃が効いているのか、アイフルの担当者はなにも食い下がってきませんでした。

武富士の会社更生があってから、アイフルは話し合いの場を設けていただくための嘆願書なる書面を上申書として提出するようになりました。

これによると、過払い元金の5割であれば3ヵ月後、3割であれば1ヶ月後に返金するということですが、とても応じられる内容ではありません。

よって、アイフルについては、今までどおり粛々と判決をもらうことに変わりはありません。

ケース②

一度も行ったことがない、県外の簡裁での対アイフルの過払い訴訟の話です。

いつも利用している裁判所であれば、裁判官の考え方や裁判の進行について把握しているので、事前にそれに合わせた書面を提出しています。

しかし、今回のような初めての簡裁だと、裁判官の考え等が全く分かりません。

また、今回のように県外の遠方の裁判所だと、できれば1回で終わらせたいという考えが働きます。

この点、最近のアイフルの答弁書は、「詳しい反論は次回期日に追って主張する」とだけ書かれているため、裁判官によっては「次回に詳しく主張すると言っているから、1回は続行します」という方が多いのが実情です。

1回目の期日にはアイフルは出廷してこないため、今回は1回目の期日を休止にし、改めて期日指定をすることにしました。

ちょうどアイフル以外にもアコムの裁判もあったのですが、アコムも2回目の期日にならないと和解できません。

その点も考慮して1回目の期日には出廷せずに休止にしたわけです。

休止後に改めて出廷する日を決め、その後、2回目(実質的には1回目ですが)の期日が近付くと、無事にアコムとは和解の話がまとまりました。

アイフルからも準備書面が提出されたので、こちらも2回目の期日までに準備書面を提出しました。

こうすることで、実質1回目の期日ではありますが、アイフルからの主張も出尽くし、こちらも事前にそれに対する反論を提出できたので、思惑どおりに1回で裁判は終結となりました。

とはいえ、裁判官によっては、今回のように双方の主張は出尽くしているにもかからず、実質1回目の期日という理由だけで、続行する方もいるので必ずしも今回のような結果になるとは限りません。

ケース③

某簡裁でのこと。

ここの裁判所は司法委員の数が多く、初めから和解の見込みがなくても、とりあえず和解の話をさせられる傾向にあります。

そして、今回は対アイフルの過払い訴訟。

アイフルはご存じの方も多いとおり、裁判をしても半分くらいの和解案しか提示してこないので、基本的にすべて判決になります。

にもかかわらず・・・

裁判官 「被告も出廷してきているということは和解の話をしたいということですね?」

アイフル 「はい」

裁判官 「原告も話をするということでよろしいですね?」

私 「はい・・・」 

(別室で司法委員を交えて話すもやはり和解にならず)

裁判官 「和解の話がまとまらなかったということなので、これで結審でよろしいですか?」

アイフル 「はい」

私 「はい」

この件は、予想どおり、和解にならず判決になりました。

この日はまだ別件があったので、その後、傍聴席で待っていると、

同じアイフルの担当者が被告席に座り続け、原告が私から別の原告に替わりました。

そして、いつものとおり裁判官が

「とりあえず和解の話をしてもらえますか?」

と双方に促すや否や・・・

原告代理人 「話をしてもムダですので終結して下さい!」

裁判官 「そうはいっても、被告も来てることだし」

原告代理人 「アイフルの言ってくることは分かってますから。話すだけ時間のムダです!!」

裁判官 「そうですか。では、終結しますが、被告もそれでいいですか?」

被告 「・・・はい」

この原告代理人、弁護士か司法書士かは分かりませんが、かなりキツイ口調でした。

本音をいえば、この代理人の言うとおり時間のムダなんですけど、ここまではっきり言えるとは・・・。

ケース④

アイフルに対する過払い請求はほとんどが判決で終わります。

この判決に対して、以前はほとんど控訴されていましたが、最近は控訴してくる場合としてこない場合が半々くらいです。

なお、控訴してくる基準は不明です。

アイフルと同じグループ会社のライフですが、ここも以前は控訴されたことが一度ありましたが、それ以降は控訴されていませんでした。

しかし、今回、20万円にも満たない判決に対して控訴されました。

それも、みなし弁済が否定された平成18年以降に過払いになるケースなのにです。

ちなみに、このケースでの過払い利息はたったの5000円!

この5000円のために、ライフは弁護士に依頼するのでしょうか?

アイフルの場合は、自社の支配人に訴訟を遂行させますが、以前、ライフから控訴されたときは弁護士がつきました。

仮に、自社の支配人が控訴審を担当したとしても、裁判所への出廷するための旅費等を考えれば、確実に赤字です。

何を考えて、今回控訴したのか、まったくもってして不明ですね。 

ケース⑤

県内でも遠くの裁判所へ車で1時間30分かけて出廷しました。

相手はアイフルで今回は2回目。

アイフルは2回目に出廷するのが基本ですが、さすがに遠方なのか出廷せず。

1分もかからずあっさり終結しました。

1時間30分かけて来たのに、あまりにもあっけない・・・。

ちなみに、同じ時間帯に私の事件以外は1件も入っていませんでした。

そして、2時間後には別の簡裁で約20件の事件が入っていたので、大急ぎで来た道をUターン。

こちらは、すべてアコムとプロミスの事件なので、ほとんどが和解に代わる決定で終了。

ものの10分ほどで約20件の事件が片付きました。

事務所に帰ると大量の書類の山・・・。

その後、面談をこなし、気がつくと18時。

ようやく落ち着いたので、こうしてブログを書いています。

午前と午後に裁判が入ると、1日があっという間に終わってしまいますね。

ケース⑥

アイフルとの過払い訴訟。

今回は3回目の期日で請求額は約18万円。

いい加減、今回で結審させねばという強い決意で臨みました。

アイフル 「ぜひ和解をさせて頂きたいと思います」

裁判官 「いくらですか?」

アイフル 「6万円であれば今年中に何とか」

裁判官 「6万円と言っていますが原告はどうです?」

私 「和解の話は前回してダメだったので終結を希望します」

裁判官 「被告はもう少し増額できないの?」

アイフル 「9万円であれば半年先になります」

裁判官 「それ以上は無理?」

アイフル 「はい」

裁判官 「じゃあ、これ以上の主張立証がなければ終結せざるを得ませんがいいですか?」

アイフル 「はい・・・」

裁判官 「では、これで結審します。判決は・・・」

もともと、2回目で結審になるはずだったのに、

アイフルが18条書面を提出すると強く主張したために、

今回の3回目が設けられました。

結局、アイフルから提出された18条書面は再発行伝票が2枚だけ。

この程度では悪意の受益者であることが否定されるわけもありません。

今回は単なる時間稼ぎのために無駄に1期日を費やしたに過ぎません。

アイフルにはこのような時間稼ぎはしないでもらいですし、

裁判官もアイフルの時間稼ぎには付き合わないでもらいたいものです。

ケース⑦

最近は地方の裁判所だと出廷してこなくなったアイフル。

今回は2回目の期日。

以前であれば2回目から担当者が出廷してきていましたが、今回は最近の傾向に沿って担当者は不出廷。

2回目期日の直前にアイフルからは第1準備書面なる書面が提出されていました。

しかし、当方はすでに前回期日に、こちらの第1準備書面でアイフルの答弁書に対して反論しているので、特に今回のアイフルの準備書面には反論せず。

なぜなら、今回出されたアイフルの第1準備書面は、前回期日に提出された答弁書とほぼ同じ内容だからです。

つまり、

「答弁書の内容≒準備書面の内容」

なのです。

にもかかわらず、

裁判官 「被告の準備書面に反論してもらえますか?」

といわれたので、すかさず

私 「アイフルが今回出した準備書面は前回と同じ内容なので、これ以上の反論は特にありません」

と回答。

すると、

裁判官 「では、結審して欲しいということですか?」

と聞かれたので、

私 「はい」

と回答。

無事に2回目で終結となった次第です。

ただ、アイフルは最近になって、また時間稼ぎのために控訴を連発してくるようになりました。

武富士の破綻の影響で、アイフルへの過払い請求が一段と増加しているのが原因のようです。

いずれにしても、アイフルは早期に判決を取るのが重要です。

ケース⑧

最近はあまり控訴してこなくなったアイフル。

もし、控訴された場合、どのような流れで過払い金は返金されるのでしょうか。

ところで、なぜ、アイフルは和解にならずに判決までいくかといいますと、提訴しても過払い金元金の半分くらいでないと和解に応じないからです。

よって、ほとんどが判決になってしまいます。

そして、第一審で判決が出ると、控訴してくる場合と、控訴しない場合があります。

控訴されない場合は、判決後1週間くらいで、直接、依頼者に普通為替で返金します。

控訴された場合、控訴審判決が出ると、同じように1週間くらいで依頼者に普通為替で返金します。

なお、控訴されてから返金までは、控訴審が何回で終わるかによりだいぶ異なります。

控訴審が1回で終われば、第一審の判決から3ヵ月程度ですが、

控訴審が2~4回かかることがあり、そうなると第一審の判決から半年以上が経過してしまいます。

当事務所でも、今まで何件も控訴されていますが、控訴審がどのくらいで終わるかは、担当する裁判官によってだいぶ異なります。

よって、この部署だと早く終わるとか、この部署だとかなり時間がかかりそうだというのはだいたい分かります。

ただ、いまだにアイフルが控訴してくるかどうかの判断基準はよくわかりません。

ケース⑨

アイフルは最近まで訴訟をしないでも元金+利息のほぼ満額で和解できていました。

しかし、先週の担当者の話では今後は元金の8~9割でないと和解できないように会社の方針が変わったようです。

私 「以前、お話ししましたとおり利息を含めた42万8000円でないと和解できませんがいかがでしょうか?」

アイフル 「申し訳ございません。この金額で決裁を上げてみたのですが、やはり当社としては元金の9割程度ないと応じることができません・・・」

私 「今まで利息を含めた金額で和解できていましたが何か変わったのでしょうか?」

アイフル 「はい、最近になって会社の方針が変わりまして、これからは元金の8~9割でないと和解できないようになってしまいました」

私 「そうなると訴訟をすることになりますので、結局はアイフルさんが損をすることになりますよ」

アイフル 「申し訳ございませんが、あとは先生の判断にお任せ致します」

私 「わかりました。では、訴訟をすることにします」

担当者の言い分ではアイフルも経営状態が悪いから過払い金の請求には素直に応じられないとのこと。

担当者の話のとおり、方針が変わったとしても、我々専門家としては当然、元金の8~9割では和解に応じられないので、当事務所も今後は訴訟をすることが増えそうです。

ケース⑩

アイフルの地裁案件の件で裁判所から数件連絡がありました。

内容は、

「地震の影響で支配人の出廷が困難なので、アイフルから期日を延期してほしいとの上申が出ています」

というもの。

こちらが反対をしても、最終的に期日の延期を認めるかどうかは裁判官の裁量次第。

過払い金を回収するためには、早く判決を取る必要がありますので、延期されるとそれだけ時間がかかってしまいます。

確かに、大地震の影響はあるでしょうが、それだけを理由に一方的に延期するのはどうかと思います。

仮に、延期が認められるのであれば、単に大地震の影響でというのではなく、もう少し具体的な理由を示して欲しいものです。

ケース⑪

不動産担保切り替え事件で、切替後もリボ払いのケースです。

この事件では、簡裁で勝訴した後、控訴されました。

そして、控訴審の最中に、平成24年9月11日最高裁判決が出てしまいました。

そのため、控訴審判決では分断が認められる可能性が高いかなと思っていました。

なお、判決理由では

1. 第1取引と第2取引が、いずれもリボ払いであったこと

2. 借主が実際に借入れと返済を繰り返していたこと

3. 第2取引開始に当たり、第1取引の約定残高を差し引いた金額を交付したこと

4. 第2取引も第1取引と同じカードを引き続き使用していたこと

の4つが挙げられていました。

しかし、上記最高裁判決では、3.の理由があっても、一連計算を認めていないので、やはり、不動産を担保に入れはしたが、依然としてリボ払いであったことが最大の要因と思われます。

4.のカードの同一性がどの程度判決に影響を及ぼしたのかは定かではありません。

また、理由の中で「同一の取引が継続中の場合、貸付金額を増額した場合には、担保を徴求し、貸付利率を下げることは一般にみられることである」とも言っています。

この裁判官は、常識的な考えの方ですね。

とはいえ、今回はたまたま借換え後もリボ払いだったから運よく勝てましたが、これが証書貸付だったら・・・。

今後も、下級審でこの流れが続いてくれることを願います。 

ケース⑫

Aさんはアイフルから平成2年に借入れをはじめ、途切れることなく平成18年まで借り入れと返済を続けていました。

しかし、他社からも借入れがたくさんあり、平成18年にアイフルから不動産を担保に入れて、新たに400万円を借りました。

当初の約定金利だと現在でも約380万円の残高が残っていることになるのですが、平成2年から現在までを一連で引直計算をすると債務は約50万円まで圧縮されました。

そこで、アイフルに50万円を一括返済する内容で和解を提示したところ、

「5%の過払い利息を付けないで計算した残高(約90万円)でないと和解できない」

と言ってきました。

しかし、過払い金に5%の利息が付くかどうかは昨年の最高裁で決着済みです。

すなわち、「悪意の受益者」である場合には過払い金に5%の利息が付くのです。

そして、アイフルが「悪意の受益者」であるかどうかですが、最高裁ではみなし弁済を立証できない限りは悪意の受益者と推定され、この推定を覆すには貸金業者である同社が特段の事情を立証する必要があります。

現在ではみなし弁済が認められることなどまずありませんので、過払い金には5%の利息が付くことになります。

しかし、アイフルは

「当時はみなし弁済が認められると思っていたから悪意の受益者ではない」

などといって和解に応じる気配はありません。

このような回答を続けるアイフルとこれ以上話をしても仕方がないので、とりあえず50万円をアイフルに入金して出方を伺うことにしましたが、同社がこのまま和解に応じない場合は、抵当権の抹消を請求する訴訟を起こす必要があるかも知れません。

それにしても最近のアイフルは過払い金請求の際も元金の7割程度しか応じませんし、本当に同社の対応には憤りを覚えます。

ケース⑬

少し古いですが2008年当時のアイフルの過払いの件。

アイフルの過払い請求はすべて訴訟をして支払い日までの利息で和解していました。

特に争いのない一連取引であれば、提訴すれば支払い日までの利息を付けた金額ですんなりと和解できていたのですが本日、特に争いのない案件にもかかわらず答弁書が届きました。

今までであればアイフルから電話が来ていたのに、いきなりの答弁書・・・。

嫌な予感がしたのでさっそく担当者に電話してみました。

私 「○○さんの過払いの件ですが」

担当者 「はい、訴訟になっている件ですね?」

私 「今日、答弁書が届いたのですが、いつもどおり支払い日までの利息を付けた金額で和解したいのですが?」

担当者 「申し訳ございません。そのような内容ですと和解には応じられません」

私 「今までは和解できていましたが、なにか御社の方針が変わったのでしょうか?」

担当者 「ええ、そうなんです。現状では過払い金の元金であれば和解できますが、それ以上となりますと私には権限がありませんもので」

私 「そうですか。そうなりますと、現時点では支払い日までの金額では和解できないということですね?」

担当者 「申し訳ございません」

私 「わかりました。では、結構です」

嫌な予感が的中してしまいました。

この方針転換が本当なら今まであれば提訴すればすぐに和解できていた案件でも、今後はさらに過払い金の回収に時間がかかることになります。

アイフルもますます経営状態が苦しくなってきているのでしょうか?

詳しい事情は分かりませんが、当事務所では多少時間はかかっても今まで通り、支払日までの利息を含めた金額を回収していく方針に変わりありません。

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