当初から、住宅ローンの返済計画に無理があったり、その後の事情変更(給料カット、転職等)により、返済が滞ってしまった場合、
自宅を手放さずに返済を続けるのか、それとも、売却して借金を圧縮するかは、個人個人で考えが違うと思います。
自宅を守りたい場合は、個人再生が適していると思いますが、もし、売却しても構わないということであれば、任意売却も視野に入ってきます。
では、任意売却をどこに相談したら良いのかが問題になります。
主な、相談先は大きく4つあります
1. 近所の不動産屋
2. 任意売却専門業者
3. 住宅ローン先の銀行
4. 司法書士や弁護士
1.は得意としていないところも多く、任意売却のノウハウも乏しい可能性があります。
2.は、任意売却の専門業者ということになりますが、中には宅建免許すら持っていない悪質な業者もいるので注意が必要です。
3.は、住宅ローンを借り入れている銀行の関係業者であることが考えられるので、それを良しとするかは個々人の判断によります。
4.の、司法書士等は任意売却自体をおこなうわけではありませんが、そもそも、その借金の解決法として、任意売却が本当に適しているのかどうかの判断をしてもらうことができます。
もし、住宅ローン以外の借入れの中に、多額の過払い金の回収が見込めるような借入れがあれば、そもそも、任意売却や個人再生をしないで済む可能性があるかもしれません。
そういった判断は、不動産業者にはできませんので、そういった意味でも、まずは、司法書士等の専門家に相談されるのが宜しいのではないかと思います。
なお、売却をしても、売却代金で住宅ローン全額を支払えない場合は、残額の支払義務が残ってしまいます。
もし、残金が大きい場合は、売却後に自己破産をすることも考えなくてはなりませんが、最初から司法書士等に相談をしておけば、売却後の手続きも安心です。